千葉市 加曽利貝塚 半世紀ぶり発掘調査結果を発表
国の特別史跡千葉市の加曽利貝塚で去年約半世紀ぶりに行われた発掘調査の結果について、市は3月17日の発表会で説明します。千葉市にある加曽利貝塚は、全国にある貝塚の中でも最大級の大きさを誇り、去年10月に貝塚として初めて国の特別史跡に指定されました。
千葉市は去年9月から12月まで本格的な調査を行い、半世紀前の前回の調査で確認された住居跡の全容解明などを進めてきました。その結果、約3千年前の縄文時代晩期の竪穴住居跡が極めて良い状態で残っているのが確認されたほか、埋葬された人骨の一部や土製の耳飾り、石斧など多くの遺物が出土したということです。
市は、これらの成果を3月17日に開催する遺跡発表会で市民に説明するほか、会場では実際に発掘された土器なども展示するとしています。市の担当者は、「加曽利貝塚を市を挙げて大切に守り育て、市の都市アイデンティティ醸成に生かしていきたい」と話しています。